日本の美しい伝統の中で、大切なものを心から大事にする気持ちは今も変わらずに受け継がれていますね。その中でも、雛人形を家族から家族へと渡していく風習は、とても素敵な習わしですよね。
ただ、古い雛人形を引き継ぐ際には、少し考えてみるべき点もあります。
雛人形は、健やかな成長を願う大切なお守りのような存在。それぞれの人形には、特別な想いが込められているんです。
自分たちの大切な想いが詰まった雛人形を、他の方にお譲りすることについて、どう感じますか?
昔は、親やおじいちゃんおばあちゃんが、自然と雛人形を次の世代へと渡すことが多かったそうです。それはそれで、愛情いっぱいの素敵な伝統ですよね。しかし、時代と共に、そうした風習も少しずつ変わりつつあるようです。
雛人形について、代々受け継ぐものなのか?それともお下がりはダメなのでしょうか?
雛人形は代々受け継ぐ?お下がりはダメ?
雛人形についての現代的な考え方
私の雛人形は七段にも及ぶ雛人形のセットでした。当時はそれが主流だったと思うので違和感はありませんでしたが、飾るのが大変でした。当時子どものながらに飾るの面倒くさいな~と思いながらやっていました。
大きなスペースを確保する必要がある上、ひな祭りが終われば、それをどう片付け、どう収納するかも問題です。収納スペースも雛人形でかなり取られます。
飾る段を作るだけでも大仕事で、骨組みを作って7段が出来たら上から赤い布をかけるのですが、骨組みが工事現場の足場?みたいでとにかく大変で時間がかかりました。完成した物はそれは立派で見応えはありましたけどね。
最近の傾向としては、ガラスケースに収めた小さな雛人形が人気です。これなら場所をとらず、片付けも楽ちんです。
また、有名キャラクターをモチーフにした雛人形も人気のようです。キャラクター物なら、大人になっても楽しく飾り続けられるでしょう。何せ、見た目が可愛いですから。
今、多くの親御さんは五段飾りや七段飾りの大型の雛人形は不要だと考えています。昔言われた「豪華に飾らないとお嫁に行けない」といった迷信は、今の時代にはそぐわないと多くの人が感じているようですね。
雛人形は誰が買う?
伝統的に、女の子の場合は母方、男の子の場合は父方が節句や学習机などを用意するという考えがあるものの、これは地域によって異なる場合が多いです。
私たちの地域では、女の子の雛人形は母方、男の子の五月人形は父方が購入するという習慣が根強く残っています。そのため、今もその伝統に従っている家庭は少なくありません。
一般的には、子どもの備品は嫁の側の家族が準備するとされているようですが、これは母方にとってかなりの負担になることがあります。
そんなわけで、両家族で話し合い、経済的な負担を分担する方法を選ぶ家庭も増えています。例えば、女の子が生まれれば一方が、男の子が生まれればもう一方が負担を担う、といった形です。
個人的には、子どもに関することは親が自ら用意すると明確にすることが、将来的にスムーズな関係を保つ上で良いと考えます。
「我が子の世話は自分たちでします」という姿勢でいることが大切です。